炊飯器米粉パンには向かない米粉

がんばって試作しましたが、どうやってもふんわりパンには程遠かった米粉たちです。
ノングルテンでパンを作るには、米粉の性質が大きく左右されます。
お持ちの米粉でできない場合はすみやかにあきらめて、推奨の米粉を使うほうがよいかもしれません。

※材料について:特に明記していないものに関しては、米粉250g/ぬるま湯230g/イースト小さじ1/砂糖大さじ2/塩小さじ3/4/植物油大さじ1、で作りました。


「ミラクルパウダー」
製菓用米粉の割には、粒子が大きいような・・・。「パン」の食感にはちょっとほど遠い感じ。
水分量の調整がかなり必要。
【入手先】MAMISATO WEB SHOP  【メーカー】株式会社波里
仕上がり例

【酵母】サフインスタントドライイースト・赤
【発酵】発酵メニューで30分。約1.6倍に発酵(※室温約21度)。
水分量が多いため、発酵前の生地は白米1.3合の目盛りあたりだった。これを1.9合のあたりまで発酵させた。
【炊飯】マイコン式炊飯器/「ケーキ焼き」メニューで50分

水分量300g
・水分量が多いためか、非常にずっしりとした重量感。食感はもっちり&ねっとり。クリーミーと言えば聞こえはいいか?
・底の部分約1cmぐらい、キメのない餅状態の層ができた。
・耳は固め。
(※使用米粉賞味期限:2009.10.23)
 

「ゆきひかりライスパウダー」
一般的な製菓用米粉ほどの細かな粒子ではなさそう。仕上がりも上新粉に似ている。
とろみ水を使用すればねっとり感は改善されるが、キメが粗く、「パン」という食感には至らない。
【入手先】ケンコーコムアレルギ−生活改善総合研究所市川農場  【メーカー】有限会社グルメライス旭川(市川農場)
仕上がり例1(とろみ水使用)

【酵母】サフインスタントドライイースト・赤
【発酵】発酵メニューで30分、こんもりとした山の頂点が2合の目盛りあたりまで発酵(※室温約18度)
【炊飯】マイコン式炊飯器/「ケーキ焼き」メニューで40分

・とろみ水(鍋に水300ccと片栗粉小さじ2を入れ混ぜながら軽く沸騰させ人肌に冷ましたもの)を250g使用。生地はもったりした固さ。
・とろみ水を使うと、ねっとり感がダウンし食感がよくなった。冷めたときのボソボソ感もダウン。
・とろみ水の濃度は片栗粉小さじ1ではふつうのぬるま湯を使った場合とあまり変わらなかった。小さじ2でいい感じ。
・塩は小さじ1/2。3/4ではちょっとしょっぱい。
(※使用米粉賞味期限:2009.12.5)
仕上がり例2

【酵母】白神こだま酵母ドライ
【発酵】発酵メニューで50分、約1.6倍に発酵(※室温約16度)
【炊飯】マイコン式炊飯器/「ケーキ焼き」メニューで40分

・水分量250g
・食感はねっとり。
・塩小さじ3/4 ではちょっとしょっぱかった 
(※使用米粉賞味期限:2009.12.5)



菅原商店「ケーキ用米粉」
とても吸水性の高い米粉。水分量を多くしても少なくしても、非常にねっとりとしたものになる。くわしいレポートはこちら
仕上がり例
 

上新粉
スーパーで売っている、一般的な上新粉でテスト。
上新粉の場合、混ぜ始めはかなり生地は固め。だんだんと粉と水がなじんでくると生地がなめらかになってくるので、はじめの水分量230gで2分ほど混ぜて生地の状態を見て、必要なら水分量を10gずつ足しつつ固さを調整する。ホットケーキの生地の固さが目安。
水分量が少なすぎても多すぎても「餅」になるので注意。
仕上がり例

【酵母】白神こだま酵母ドライ
【発酵】炊飯器に蓋をしただけで1.5倍まで発酵(※室温約27度)
【炊飯】マイコン式炊飯器/「ケーキ焼き」メニューで40分

・最も成功率の高い「こだま」×「ケーキ焼き」の組み合わせ。
・食感はねっとりしていて、ざらっとした粉の舌触りが若干残っている感じ。はっきり言っておいしいものではない。
・今回水分量は240g